雲助師匠による朝日名人会ライヴシリーズの第10作目。演目はあの大作「髪結新三」で昨年4月と5月に上と下に分けて演じられたものを、それぞれ収録したCD2枚組です。聴きどころはクライマックスに待ち構える啖呵と言立て、そして下座も加わった立回りの場面です。立回りの場面は見どころといった方が正しいかもしれません。音だけなのが残念でなりませんが、それでも立ち回りの雰囲気は十分に感じることができます。ブックレットに立回りのカットが掲載されています。映像でもリリースしてほしいところですが、雲助世話噺をまずはCDでお楽しみください。