2013年のデビューからLAを拠点に活動してきたヴォーカリスト/プロデューサーが、名門ニンジャ・チューンに電撃移籍し、満を持してフル・アルバムを放った。先行シングルとなった“Sunday Morning”や“Good Vibes”のような黒々としたファンキー・ハウスでダンサブルに決めたかと思いきや、スモーキーなダウンビート“Fighters”やクートゥマを従えたモダン・ソウル“Afterlife”、Pファンクな香り漂うブギー・ナンバー“No Worries”ではソウルフルに歌い上げ、シンガーとしての実力も披露するなど引き出しは多く、剥き出しのブラックネスに終始圧倒される。フライローとはまた別の次元で宇宙を創造してみせる佇まいにはニュー・ヒーローとしての風格も感じられ、今後の活躍にも期待は大だ。