ピアノレス・トリオやアーロン・ゴールドバーグ(p)らとのクラシック・クァルテットで忙しく世界各地でツアー生活を続けているジョシュア・レッドマン(sax)と、トリオとして円熟期に入った新世代ピアノトリオの老舗ザ・バッド・プラスとの共演盤。数年前には頻繁にツアーを行っていた彼らのコラボがようやく作品として陽の目を浴びた。知る人ぞ知る初期バッドプラスの名曲再演に加え、異色のコラボにいつになく自由奔放なジョシュアの吹きっぷりが聴きごたえあり。華々しく90年代にシーンに登場した彼らもいつしかベテランの境地に達したことをヒシヒシと感じさせる。コンテンポラリー・ジャズ20余年のひとつの到達点。