ルイジアナのシンガー・ソングライターが放ったセルフ・プロデュースによる3作目。自身の名を冠していることからも、いまの自分を表現できたという自信が伝わる。ナッシュヴィル南部のボロ家で録音された楽曲は、カントリーの大らかさを含んだフォークといった仕上がりで、聴き心地は柔らかいが芯は固く、厭世的な歌声にも情感が滲み出る。とりわけ、ローラ・マーリングの物悲しい声が加わった一曲に胸が詰まり……。