ハワイアン・ミュージックでよく聞かれるスラック・キー・ギターは、ギターの種類ではなく奏法やチューニング、その弾き方のことをさす。基本的にゆるくチューニングされたのんびりとしたその音は、その場を、まさにハワイアンといった暖かい空間に変えてくれる。そんなスラック・キー・ギターの第一人者でもあるレイ・カーネの名作が日本初CD化。シンプルなギター演奏はもちろん、ヴォーカル・トラックも多数収録されており、深みのあるブルージーな声と、滑らかでユニークでもある抑揚は、日本の伝統でいうところの“名調子”。待ってましたとばかりに王道のハワイを感じさせてくれる。