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【starRoのLos Angeles云々】Vol.2 憧れのリトル・ドラゴン、大和魂が沸き立ったtoeとの北米ツアーを振り返る

LAの注目レーベル/コレクティヴ・Soulectionに所属する日本人プロデューサー、starRoがUSの音楽事情を発信!

こんにちは! starRoです!

今回で連載2回目ですが、前回から2か月半経ってしまい、だいたい月イチのペースで、という前提をさっそく覆してしまいました……申し訳ありません!

一体何してたんだっ!?っていう話なんですが、ここ2、3か月のハイライトとしては、カナダからPomoくんが僕のホーム・スタジオに来て合宿してたのと(曲作りはそこそこにYouTubeの見せ合いっこばっかりしてましたけど)、あと北米ツアーを2本やってました。

1本目は僕のアイドル、リトル・ドラゴンのツアーに参加させてもらったんですが、通常リトル・ドラゴンぐらいのアーティストとのツアーだと、移動も楽屋も別で、ツアー中もあんまり絡むことがないんですが、今回は移動は別ですが楽屋でずっとご一緒させていただき、みっちり彼らのオーラを吸わせてもらいました。たぶん僕が去ったあとみんなぐったりしてたんじゃねーの、ぐらいの勢いで。

リトル・ドラゴンと楽屋でのショット。ボケてるけどお気に入りの写真です

 

特にヴォーカルのユキミ(・ナガノ)さんは日本人とのハーフなので大和魂が芽生えたらしく、すごく良くしてくれました。ツアー用に勝手に作ったリトル・ドラゴンのリミックスも気に入ってくれてネットで紹介していただき、いろいろと嬉しい展開となり、本当にツアーができて良かったです。

【参考音源】リトル・ドラゴン“Klapp Klapp”のstarRoリミックス

 

【参考動画】リトル・ドラゴンの2014年作『Nebuma Rubberband』収録曲“Underbart”

 

で、もう1本は7月頭から日本が誇るポスト・ロック・バンド、toeとの北米ツアーでした。こっちのほうは2週間半も移動も寝泊りも一緒、ツアー・マネージメント周りのコーディネーションもやったので、まさにみんなでツアーを周ってる感満載でした。

なんと言っても、16日間で15本のライヴ、ヴァンで西から東まで計20,000km強を駆け巡るというスーパー過酷な内容だったので、もうとにかくいろんな意味で凄かったです(笑)。僕みたいなエレクトロニック・セットの人は荷物も少なく、移動も搬入も搬出も超シンプルなため結構ぬるま湯につかってたところがあるんですが、バンドの場合は機材の量が半端ないし、サウンド・チェック/リハーサルも時間がかかるので、とにかく早朝に出発して平均8~10時間ぐらい車で移動し、ギリギリに次の会場へ到着。そしてすぐに搬入とサウンド・チェックをして、あんまり間も空かずにライヴが始まり、終わったらすぐに搬出してホテル直帰。4時間ぐらい寝てまた翌朝早くに出発……っていうループが本当に毎日続きました。バンドでツアーするって本当にいろいろと苦労があるんだなあとしみじみと痛感し、本当に尊敬の念しかないです。

toeツアーでのライヴ in Toronto。会場パンパンなのに空調が故障し、室温が30℃超え。
倒れて救急車で運ばれるお客さんも……でもいちばん盛り上ったライヴのひとつ

 

で、肝心のライブですが、本当に本当に大盛況でした。日本人アーティストというと、例えばアイドル系とかヴィジュアル系とか、いわゆる日本カルチャーのファン、または在米日本人を主体にアメリカでライヴを展開する人はパラパラいますが、toeみたいに全然そういうのとは関係なく単純に音楽コンテンツだけで、ほぼすべての都市で500~1,000人の箱でチケットを売り切れさせる日本人アーティストはほぼ皆無なんじゃないでしょうか。

日本人だけで北米中を沸かせてる感に大和魂みたいなものがいきり立ってしまい、僕も何回かライブ中のステージ上で涙が自然に出てきちゃったことが。ほとんどがポスト・ロック・シーンのオーディエンスだったなかでエレクトロニック・セットを演ったにもかかわらず、おかげさまで自分の音楽人生でベストぐらいのレスポンスをいただき、全然期待してなかったこともあって感激もひとしおでした。

toe北米ツアー、ワシントンDCでの最終日を終えてツアー・クルーと。
このツアー中ほぼ皆無だったライヴ後の打ち上げディナー後のショット

 

特に僕は普段R&B/ヒップホップ寄りのフィールドでやっており、クラブ的な現場も多いので、オーディエンスが知ってる曲じゃないと受け入れられないことも結構あります。なので、みんなが知ってるような曲のリミックスをわざわざ作ってプレイしたりするんですが、今回のツアーでは自分のやりたい音楽を純粋にプレイしました。オーディエンスも単純に音楽の良し悪しだけで評価して受け入れてくれて、こういうフィールドが存在するんだなっていうことを確認できただけでも本当に収穫がありました(もちろんクラブ・イヴェントで有名な曲の意外なリミックスとかで沸かせるのもそれはそれで醍醐味なんですが)。

toeのほうは、もうさすがと言うしかない神がかったライヴ・パフォーマンスを連発し、自分のなかのベスト・ライヴ・パフォーマンスのひとつといっても過言じゃないです。本当にあれぐらいのクォリティーを出せるように精進したいっすね。toeの皆さん、本当におつかれさまでしたー(あと、新譜『HEAR YOU』のリリースおめでとうございます!)!

【参考動画】toeのニュー・アルバム『HEAR YOU』収録曲“Song Silly”

 

ということで、なんかだらだらと長ったらしいツアー・レポートになっちゃいましたが、僕の荒い鼻息が少しでも伝われば嬉しいです。

10月からまた北米ツアーがあるんですが、それまではフェスへの参戦や単発ライヴとかがメインで、基本LAで腰を据えて音楽制作に励みます。なので次の寄稿はちゃんと1か月以内に(笑)!

それでは、またー!

 

PROFILE:starRo


LAを拠点に活動するプロデューサー。いま注目を集めるかの地のレーベル/コレクティヴ・Soulectionに所属し、オリジナル曲の制作に加えてフランク・オーシャンアウトキャストリアーナアッシャーなどのリミックスを自身のSoundCloudで多数公開するほか、滴草由実ら他アーティストへの楽曲提供なども行う。2015年2月に初EP『Emotion』をリリース。コンスタントに現地でライヴ/ツアーも行っている。最新情報はこちらでチェックを!

【参考音源】starRoの2015年の楽曲“I Will”
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