デトロイト・テクノ勢のなかでもラテン・ジャズからアンビエントに至るまで多様な音楽性を採り入れた作風で特に好事家の支持が高いジョン・ベルトラン。映画音楽にインスパイアされたという本作では、時にノイジー、時に牧歌的な淡い風合いの持続音のなかを、優雅なピアノの旋律やストリングスの響きが寄る辺なく漂う美麗アンビエントを披露。何か集中したい時に聴くも良し、窓を開けて外の音を溶いてチルするも良し。