音楽評論家にして思想史研究家でもある片山杜秀氏が、毎月最終金曜の夜1時間をかけ、文字通り語り尽す番組『片山杜秀のパンドラの箱』を書き起こした、ラジオ・カタヤマ・シリーズ第3弾が登場。近年のデモや安保問題などの政治問題と、その近くにある音楽を絡め持論を展開してゆく。それが実に面白い。あくまで持論なので、反論もあろうが、この場は音楽のことを。時に使われ、時に反目するそれは、時代の政治・思想と深く結びついている事を、片山氏はユーモラスを交えながらも細かく、そして深く説き明かしている。目から鱗が落ちる瞬間を 「目にできる」本ではないだろうか。

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【参考動画】片山杜秀がゲスト出演したアゴラ「言論アリーナ」のダイジェスト