ハワイ王国最後の女王となるリリウオカラニが手がけた数々の名曲を、スラック・キー・ギターの名手オジー・コタニが奏でたインストゥルメンタル作品。過酷な時代背景の中で作られた作品たちがなんともやさしくあたたかなスラック・キー・ギターの音色で表現されていることで、その静けさに想像力がかき立てられ、聴き慣れた《アロハ・オエ》が別れの曲であることに思いを馳せる。女王リリウオカラニの作品は今でも多くのミュージシャンにカヴァーされ、そしてなんといってもハワイの人々に愛され続けているが、これは、ハワイの歴史や彼女の足跡を伝えていくことにもつながる大事な役割を果たした作品集ともいえる。

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【参考動画】オジー・コタニによるサニー・チリングワース“Liloa's Mele”