60~70年代サザン・ソウルの発掘音源と言われても信じてしまいそうな、レトロでヴィンテージなUS西海岸の現行シンガーによる初作。掠れ気味のディープ・ヴォイスが醸す土臭さと、洒脱なギターや鍵盤が効いたバンドの組み合わせは往時のフェイム・スタジオさながらだ。ゴスペル古典を熱く歌い込む表題曲や、ソウル・クラシックの貫禄が漂う“Empty Me Out”など、アナログ感を伴った良曲が並ぶ好盤。