ラテンジャズに新人登場。意外でしょうが、ニック・ヴェルチュモジュールと呼ぶ作品群で試みていることが、ここでも試みられている。冒頭のルンバ・クラーヴェによるポリリズムは、コンボピアノのようでもあるし、菊地成孔ペペ・トルメント・アスカラールのようでもある。クインシー・ジョーンズが紹介する新しい才能だという。面白いコンポーザーだし、アイデアを最高のレベル表現できるピアニストである。ついついディープ・ルンバでピアノを弾いている姿を期待してしまう。しかし日本でこのアルバムのドラムとパーカッションのアンサンブルが聴けるようになる日はくるのでしょうか。