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8月16日(日)
ディアンジェロの伝説的ライヴを目撃! ときめきのファレルに胸キュン♡

加藤「私、仕事なのに最後のファレル以外はほぼノー・プランで行ってしまって、14時過ぎくらいに到着したはいいけど(遅い!)何を観ようかと悩んで、ひとまず〈BEACH STAGE〉で韓国のヒップホップ・ユニットのEPIK HIGHを観てきました。誰にも頼まれてないけどMikikiの韓国音楽担当としての役目を果たしましたよ」

小熊「頼んでないですけど、良かったですね」

加藤「作品はだいたい聴いてはいたものの、ライヴを観るのは初めてで。まさかとは思ったんですけど、やっぱりそれまでには感じられない異様な空間が生まれていましたね(笑)。いまやBIGBANG2NE1と同じYGに所属しているからなのか……まあ他にもいろいろ思い当たる要因はあるんですけど、もうアイドルです。もちろんいわゆるK-Popアイドルのようにティーンのファンがワンサカってわけではないですが、キャーキャーでした。本国ではお茶の間レヴェルでポピュラーな人たちなので、こんなにユルく観られるのは日本だからこそだったんでしょうね。でも日本/韓国のファンだけじゃなく、いろんな国から来たであろう人たちが集まっていたのには、韓国の音楽市場のリーチの広さを感じました」

上岡「ライヴ自体はどんな感じなんですか?」

【参考動画】EPIK HIGHの2014年作『Shoebox』収録曲“Born Hater”“Happen Ending” ライヴ映像

 

加藤「普通に楽しかったですよっていうのもなんですけど、去年Mikikiでも紹介した“Born Hater”っていう最新のヒット曲から始まって、まあこういう現場なので基本アッパーな曲がメイン。2MCだけじゃなく、DJの人もガンガン前に出てくるところも……どういう流れなのかわからないですけど、いきなりDJがなんちゃってブレイク・ダンスを始めたりして(笑)。もうそれなりにキャリアのある人たちなので、やっぱり盤石のパフォーマンス力を感じました。で、その頃小熊さんは?」

小熊「オール明けということで、まずはベスト・コーストから」

加藤「ベスト・コーストは観たかったな」

小熊「僕、最近の彼女たちも結構好きなんですよ。メジャー感が出てきてシンプルに曲がいいギター・バンドになったから。ビーチが似合う、みたいなデビュー当時の感じじゃなくなってきて」

加藤「私は逆にそのインディーな感じに惹かれてたんだけどね(笑)」

【参考動画】ベストコーストの2015年作『California Nights』収録曲“California Nights” ライヴ映像

 

小熊「初期の名曲“Boyfriend”を最後のほうに演ったんですけど、ほとんどお客さんが反応してなくて、切ねーって思って(笑)」

加藤「うそー! 知らないってこと……? そんな昔の話じゃないはずなのに……つまり本当に最近の作品が主に聴かれているんですね」

小熊「〈HOSTESS CLUB ALL-NIGHTER〉の後だし、お客さんも初期から聴いている人のほうが多いんだろうなって思ってたら……。僕はひとりで歌ってましたよ……心のなかで。ライヴ自体は結構良かったと思うんだけどなー」

加藤「切ねー。かくいう私はEPIK HIGHからそのまま〈BEACH STAGE〉に留まってソウル・レベルズを観ました。これがすごい盛り上がったんですよ!」

小熊「良かったみたいですね」

【参考動画】ソウル・レベルズによるマーク・ロンソン“Uptown Funk” ライヴ映像

 

加藤「ニューオーリンズのヴェテランのブラス・バンドで、ギャラクティックの作品に参加したりもしてましたけど、たぶん日本ではそんなに知られた存在ではないと思うし、ライヴが始まってすぐはみんな〈どんな感じなんだろう……〉みたいな雰囲気で。でも曲が進むにつれてフロアっていうか砂浜も熱量がどんどん上がっていくんですよ。ユーリズミックスの“Sweet Dreams”とかカヴァーとオリジナルが半々くらいだったのかな、みんなラッパ吹いてラップして、ラッパ吹いて歌って……と、資料に〈ルイ・アームストロングパブリック・エナミーを結びつける〉みたいな言い方がされてましたけど、簡単に言うとそんな感じのミクスチャー感(笑)。ちなみに、マーク・ロンソンの“Uptown Funk”のカヴァーも演ってて、それが結果的にいちばん盛り上がるっていう(笑)。ザップもこの曲を演ってたし……2015年だな~と」

上岡「1、2年前だったらみんな“Get Lucky”演るとかそういうノリですよね(笑)」

加藤「そうそう。個人的には〈そんなことしなくても、楽しいからいいんだよ〉と思うんですけど、盛り上がるならイイじゃん!みたいな潔さがありますよ」

小熊「逆に偉いですよね。その後は?」

加藤「次は〈ISLAND STAGE〉に移動して、シンガポールのスティーヴ・マックイーンズというジャズ/ソウルなバンドを。これは本当に良かった!」

スティーヴ・マックイーンズ
(c)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

 

加藤ブルーイインコグニート)のレーベル(スプラッシュ・ブルー)からの第1弾アーティストで、しかもそれがシンガポールのバンドという興味深さに加えて、アルバムもめちゃめちゃ良かったから、今回の〈サマソニ〉では期待度上位だったんですよね。紅一点ヴォーカルで、音源ではノラ・ジョーンズっぽい感じだなと思ったんだけど、ステージ上ではどこかエリカ・バドゥみたいな、ちょっと何かが憑依したような雰囲気を漂わせてた。ドラムのマシーナリーな変拍子っぷりがスゴイから気持ち良くグルーヴする、みたいな感じではないんだけど、キーボードはすごく私好みのしなやかさがあったりして。そういうシンガーと演奏陣のスリリングなアンサンブルがクールで、ホントに目が離せなかった」

【参考動画】スティーヴ・マックイーンズの2015年作『Seamonster』収録曲“Walls”

 

小熊「結構ダーク・ホース感ありましたよね」

加藤「〈ISLAND STAGE〉は基本ロック・バンドが多いから、〈え! ここ?〉みたいな感じだったけどね(笑)。その前にスクリーモっぽいバンドが演ったりしてたし。これはそれこそブルー・ノート的なところでちゃんと聴きたいなと思った」

小熊「また来日しそうですよね」

加藤「期待しております。で、ベスト・コーストの次は……?」

小熊「ベスト・コーストからはしごしてモード・ステップを観に行ったら、こっちはアドレナリン出まくりの人力EDMみたいな、メタルとEDMを足して2で割ったような感じで超盛り上がってました。前列にいる人たちはキマってるように踊ってて、その光景も楽しかったですね。僕は少し後方で、おつまみケバブを食べながら眺めてました」

加藤「おつまみケバブってどういうの?」

小熊「パンに挟まない、肉とキャベツの具だけのメニューです。ジューシーな食感が、モード・ステップの男汁溢れる音楽と相性バッチリ◎でしたね」

加藤「ふーん」

小熊「で、それからカーリー・レイ・ジェプセンを観ました。時間が被ってた郷ひろみも気になってたんですけど、僕カーリー大好きなんで」

加藤「そっか、被っちゃってんだ。〈サマソニ〉に毎年ある、去年のTOKIOみたいな〈サマソニ目新しい枠〉は観たいものなんだけど、なんか他の観たいものと被るよね」

小熊「今年は被りがきつかったんですよ~。嬉しい悩みですけどね。郷ひろみのほかに、加山雄三THE King ALL STARS)も観たかったんですけど」

加藤「そのあたりはサマソニ明けの朝の情報番組でちょっと映像観られるけどね(笑)」

小熊「確かに(笑)」

カーリー・レイ・ジェプセン
(c)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

 

小熊「カーリーはモード・ステップの倍くらいお客さんが入ってた気がします(いずれも〈MOUNTAIN STAGE〉)。ステージもセットリストも80sポップ的な新作(『Emotion』)仕様でしたけど、それよりフェスに合ってるのは前作『Kiss』のビートがバキバキしてる楽曲で、そっちのほうが俄然盛り上がる。だから“Good Times”あたりを演るとすごい沸くんだけど、新作の曲だと気持ち大人しめになってたのかな。単純にフロアのリアクションだけで測るなら、前回の〈サマソニ〉のほうが盛り上がっていたかもしれないけど、ファンからの愛され具合がハンパないので、アリナナ・グランデと同じようにキャーキャーで。〈Call Me Maybe!〉って感じでしたね」

【参考動画】カーリー・レイ・ジェプセンの2015年作『Emotion』収録曲“I Really Like You” ライヴ映像

 

加藤「女の子はいいよね。ホントいい。観てないけど」

小熊「キラキラしてましたね」

上岡「毎年こういう女性ポップ・アイコン枠みたいなのがあるといいですね」

小熊「カーリーは毎年来てほしいですよ(笑)。2年前に来日したときも、同じステージの同じぐらいの時間帯に出演してましたし。こうなったら毎年〈MOUNTAIN STAGE〉のこの時間帯はカーリーでいきましょう!」

加藤「そんなに好きなの?」

小熊「本当に大好きです! で、その後にクリーン・バンデットをちょっと観て。こっちはベース・ミュージックとクラシックの融合って感じだったけど、クラシックもありつつディスクロージャーベースメント・ジャックスを足して2で割ったような感じもあったな」

加藤「すぐ足して2で割りたがるね、キミは」

小熊「バレた! クリーン・バンデットはわりとパンチの効いてる女性ヴォーカルがソウルフルに歌っていて。こっちもすごい盛り上がってましたね。フェスはこういうのが盛り上がるなという感じ」

加藤「その頃、私は相変わらずスタジアム周辺を無駄にウロウロして、涼しいミストにやたら当たったりしてたんですけど、とりあえずもうファレル待ちって感じだったので、早めに〈MARINE STAGE〉に入ってイマジン・ドラゴンズをちょろっと観ました。久々に感じたわ、このスケール感!と思って(笑)。わりとその時間帯はお客さんが各ステージに分散していたのか、わりとアリーナの後ろのほうとかスタンドはゆったりと、ユルユルと、そのスケール感を堪能してたような印象」

上岡「そうなんですね。イマジン・ドラゴンズもアメリカではだいぶビッグになってきてるはずだけど」

加藤「とはいえ最後の2曲“I Bet My Life”とか“Radioactive”みたいなデカい系の曲はだいぶブチ上がってる感じで圧巻でしたよ。ステージで和太鼓を叩くっていう話だったんで楽しみにしてたんですけど、もうそういうネタは仕込んでないんですかね。叩きまくられてベッコベコの、〈これちゃんと音出るの?〉みたいな傷だらけの大太鼓を力いっぱい叩き殴ってましたけど。まあアドレナリンも相当ラッシュしてたでしょうし、音が鳴ってようが出てまいが関係ないですかね」

小熊「へぇ~、いまでもやってるんですかね、太鼓」

【参考動画】イマジン・ドラゴンズの2015年作『Smoke + Mirrors』収録曲“I Bet My Life” ライヴ映像

 

小熊「で、次はファレル?」

加藤「ときめきのファレル観ました♪」

ファレル・ウィリアムス
(c)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

 

加藤「色違いでスタイルも違うけど同じadidasのドット柄のすっごい可愛い衣装を着た女性ダンサー(Baes)を従えて、彼女たちが本当にカッコ良くて。日本人の方(AYEさん)もそのチームにいるんですよ。そういうのがなんだかいいですよね」

小熊「それいいですね」

加藤「もう『G I R L』の世界ですよ、女性礼賛!というステージ。ファレルらしいですね。『G I R L』の収録曲はもちろん、“Frontin’”とか昔の曲もやってくれて……あれは結構感激しました。あと、頭の“Come Get It Bae”か何かが始まったらステージ下からゾロゾロと観客のなかから選ばれたと思しき男性がステージに上がってきて、ステージで思い思いに踊って、またその次の曲が始まったら今度は女性陣がゾロゾロ上がってきて……という演出もあったりね……」

【参考動画】ファレル・ウィリアムズの2003年のシングル“Frontin'”

 

小熊「何か言いたげですね」

加藤「何も言いたげじゃないですよ。で、ファレル、思い返してみると、実は自分名義の曲はそんなに演ってないことに気付いて。たぶん全体の1/3くらい(笑)。前半で“Frontin’”とか“Marilyn Monroe”とか演っていたのに、まさかの〈他人の曲〉祭が前半から全開になるんですね。他人の曲って言っても、もちろん自分がプロデュースしたりフィーチャリングした曲で。まずフューチャーの“Move That Dope”とか、ネリーの“Hot In Herre”、あと何だっけな……あ、ケンドリック・ラマーの“Alright”とかをちょっとずつメドレーでドワーッと演る(笑)。そのメドレーのアレンジも結構カッコ良かったけど」

小熊「“Get Lucky”までの布石が(笑)」

加藤「そうそう(笑)。まだまだそこに至るまでいろいろある。中盤にN.E.R.Dのコーナーが。これは自分のグループだからアリですね。チャドはもちろんいませんが、シェイが登場して、“Rock Star”とか“She Wants To Move”とか、〈だよね!〉みたいな曲を並べて。去年発表した“Squeeze Me”は演りませんでしたけど。それからまた怒涛の他人の曲祭りが始まって、グウェン・ステファニーの“Hollaback Girl”、スヌープ・ドッグ“Beautiful”などなどを立て続けて、合間にちょっと自分の曲を挿んで(笑)、さっきも言った〈ヘイ・ヘイ・ヘイ♪〉と“Get Lucky”でドカーン!という展開でした」

【参考動画】ファレル・ウィリアムズによるダフト・パンク“Get Lucky” パフォーマンス映像

 

小熊「ロビン・シックあたりは盛り上がったんじゃないですか? N.E.R.D然り、他の人の曲もみんな聴いてるんですね」

加藤「うーん……確かにロビン・シックくらい最近のヒットだと知ってる人も多いから〈オー!〉ってなっていましたけど、やっぱり『G I R L』からの曲がいちばん沸くから、このアルバムから入ったっていう人たちが多いんだな~と」

小熊「ファン層が入れ替わってるんですね」

加藤「というか、ファーストからだいぶ間も空いていたので、そりゃそうだろうという感じ。でもやっぱり“Get Lucky”にピーク感あったというのがジワジワおもしろい(笑)。〈そこか!〉と。この曲の破壊力ったらないですよ。まあ“Get Lucky”からの“Happy”という流れ。でも残念なことに、このいちばんイイところで雨が降り出して、“Happy”では結構な降り方してたんですよ」

【参考動画】ファレル・ウィリアムズの2014年作『G I R L』収録曲“Happy” ライヴ映像

 

小熊「全然ハッピーじゃない(笑)」

加藤「雨が降ってもファレルはファレルよ。でもサマソニって雨降る前提で出かけないからレインコート持ってないし、焦った――ちょっとファレルで喋りすぎちゃいましたけど、その頃小熊さんは?」

小熊ミューが良かったです。ファンの人も〈音の分離がすごい良かった〉みたいなことをつぶやいてましたね。メロディアスで北欧らしいキラキラした感じ。これはこれでサマソニの締め括りにピッタリだなっていうロマンティック感もあったんだけど、でもやっぱりディアンジェロが気になって、フルで観るためにそちらへ移動しました」

【参考動画】ミューの2015年のライヴ映像

 

加藤「ディアンジェロ、ファレルが終わった後に移動しようと思えば行けたんだけど、単独公演行くから、ここはガマンして帰ってしまった……。物凄く評判がいい印象ですが、どうでしたか?」

小熊「次元が違う感じはありましたよね」

ディアンジェロ&ザ・ヴァンガード
(c)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

 

小熊プリンスで始まってPファンクっぽい流れもあって、JBっぽい感じもあってという展開だったんだけど、でも全部ディアンジェロでしかないっていうか。あと顔芸がとにかくおもしろくて。表情筋とささいな身振り手振りだけで、あそこまで客席を盛り上げられるのは大したものですよ」

加藤「顔芸って……。とにかく常に笑顔っていう話は聞いた」

小熊「すげー機嫌がいいんですねって思って。それが表情で伝わってくるから、日本では20年越しの待望すぎたステージというのも相まって、フロアとの相思相愛なヴァイブスもどんどん高まっていったんじゃないかな。ほら、ディアンジェロってネガティヴな伝説もいっぱいあるから……」

加藤「基本的には気のいいお兄さんっぽいという」

小熊「そうそうそう。すごいコントロール・フリークっぽいイメージもあったし、最新作の『Black Messiah』もメッセージ性の強いアルバムなんだけど、今回のステージ自体はむしろハッピーな感じで、シリアスというよりはブラック・ミュージックの気持ちいい部分をいかに自分たちで表現するかみたいな感じがあったかな。あとドラムがクリス・デイヴっていうのもたまらないですよね」

加藤「ね! 〈ピノ・パラディーノだ! (アイザイア・)シャーキーだ!〉とか。やはりヴァンガードのメンバーは誰が来るのか、というのは気になるところだったでしょう」

小熊「贅沢極まりない感じで。ピノで良かったですね」

加藤「最近のライヴはお父さんか、息子(ロッコ・パラディーノ)の2択とのことで」

小熊「これが人生のベスト・ライヴになったって人の気持ちも、大袈裟ではないと思います。アンコールにも応えてくれて、ラストの“Untitled”ではメンバーがソロを回しながら一人ずつ退場して最後にディアンジェロが一人ステージに残って歌う演出も完璧でした。熱心なファンが集まってる感じも良かったですね。ディアンジェロだけを観に来た人もいたんだろうな」

【参考動画】ディアンジェロの2000年作『Voodoo』収録曲“Untitles (How Does It Feel)” ライヴ映像

 

加藤「いいなー、実は本当に後悔してるんだよね。観ておけば良かった……」

小熊「ただ、僕のTwitterのTLはライヴ後のディアンジェロの話で持ちきりだったんだけど、実際はそんなパンパンにお客さんが詰まってたわけでもなかったんですよね。そこのギャップもちょっと驚きました。例えば2008年の〈フジロック〉にマイ・ブラッディ・ヴァレンタインが来た時なんて超満員だったわけで。伝説のアーティストが復活して来日したときは何があろうと観なきゃって人が押し寄せるものだと思ってたから、そういうリスナー間の趣味嗜好を超えた神話性というか信仰性みたいなものが薄れてきているのだとしたら、少し考えてしまう」

加藤「まあその時の他のステージのラインナップとか、フジロックとサマソニに来るお客さんの層の違いとか、いろいろ要因はあると思うけどね」

小熊「そう、単純に比べられるものでもないですしね。今年のサマソニはメインストリーム感の強いラインナップだったと思うし、そのなかにガチというかコアな音楽好きの間で伝説のアーティストがいたという図式だったので、そういう意味では敬遠されたとしても無理はないのかもしれない。お客さんも若い人が多かったから、上の世代のレジェンドにはそんなに関心ないのかな、とか。こういう話は大きなお世話かもしれないけど、やっぱり歴史の縦軸みたいなものを知って理解を深めるのも音楽の楽しみ方だと思うので、複雑なところも」

加藤「うん、そうね……。その傾向が進むと、そういうアーティストがサマソニというか日本に来てくれなくなっちゃうから〈レジェンドと言われているものは観ましょう〉をスローガンにしていこう」

 



《おまけ》
フードコートで発見! ナチュラルとうふの実力

小熊「そういえば、メッセのフードコートにあった〈ナチュラルとうふ〉って食べました?」

上岡「あ! 食べてみようと思ったのに忘れてた」

加藤「今年はほとんどメッセにいなかったから知らない」

小熊「これは今年のサマソニを語るうえで、非常に大事な話だなと思って。ナチュラルとうふのチョコレート味がめちゃくちゃ美味かったんですよ!」

加藤「チョコレート味? スイーツなの?  醤油かけるとかじゃないんだ」

小熊「そういうんじゃないみたいです。確かに豆腐なんだけど上品な甘さ。プリンとかそういう感じ。デリシャスなうえに、あれだけ群を抜いて安かったし」

加藤「おいくら?」

小熊「それがなんと200円! 〈マスカルポーネのような新食感〉というキャッチに偽りなしですよ。とにかく素晴らしかった」

加藤「私は特にいろいろ食べたわけじゃないけど、あれ食べた、何だっけ。もちもちポテト!」

上岡「もちもちポテトは自分も食べました」

小熊「あれは美味かったらしいですね。すげー食べたかったんだよな」

加藤「美味しかった。あれはこれまでで初めて見たかも」

小熊「どこで売ってたんですか?」

加藤「〈BEACH STAGE〉のとこにもあったし、スタジアムの周辺にもあった。でもナチュラルとうふ気になるな……」


↓ということで、編集部スタッフで共同購入。みんなで美味しくいただきました(
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 タイアップしたいな~