16歳でメジャー契約するもデビューには至らず、裏方として身を立ててきたドミニカ系の若き才人が、アーティウムから待望のアルバム・デビューだ。総監督のノーIDに加え、イランジェロジェンバ・ジェンバがプロデュース参加。そこにハッピー・ペレスサラーム・レミでダメ押しする布陣からも狙いどころは明白ながら、ミゲルほど耽美的ではなく、持ち前のキャッチーさとオルタナな意匠を巧く折衷している点が魅力だろう。