ゲイリー・バートン直系の透明なトーンが持ち味のヴィブラフォン奏者パスカル・シューマッハと、ホセ・ジェイムスとのデュオ作で著名なジェフ・ニーヴの共演作が登場!スティーヴ・ライヒを思わせるミニマルでリズミックなテーマが美しい(1)など、全編において現代音楽と即興演奏の融合を目したアプローチが採られている本作。両名ともクラシックの素養をベースに持つだけに、技術の豊かさとその見せ方の巧みさに長け、特にダイナミックなのにきめ細やかで繊細なジェフ・ニーヴのピアノは特筆に価します。実は彼、現代ジャズにおける随一の名伴奏者なのではなかろうかと思わせる素晴らしき演奏です。