この9年ぶりのソロ作は、ピンク・フロイド『The Endless River』を想起させる美しくも儚い一枚に。フィル・マンザネラロバート・ワイアットらとスタジオに入り、リチャード・ライトへ捧げる曲などを披露。初回盤にはそのライトとの秘蔵映像も収められ、彼の死から7年を経てもなお変わらぬ友情をアピールする姿が感動的だ。ゆったりと落ち着いた雰囲気のプログレ――ここには人生を重ねた男にしか出せない音がある!