NYに住むチリチリ頭のインディー・ポップ王子が放った新作。タヒチ80フェニックス級の多幸感溢れる“The Mess She Made”が何と言ってもキラーなのだが、ストロークス路線のオープニング曲やアウル・シティみたいな泣き虫ダンス・チューンも聴き逃せない。〈ポスト・ゴティエ〉と謳われたアルバム・デビューから早6年、作品を重ねるごとにどんどんカラフルに音楽性の幅を広げている様が頼もしい。