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【wright on time】第5回(前編)TRI4THが、Playwrightに移籍しての新作『AWAKENING』や今後の野望を語る

最注目レーベル・Playwrightの現在進行形をオンタイムでお届けする連載!

[第5回]TRI4TH
フォース覚醒——名うての5人が新天地で叩き出す、過去最高に〈踊れるジャズ〉!!

【TRI4TH:写真左から】藤田淳之介(テナー・サックス)、リーダーの伊藤隆郎(ドラムス)、織田祐亮(トランペット)、関谷友貴(ベース)、竹内大輔(ピアノ)によるジャズ・クインテット。2006年にトリオ編成で活動を開始し、メンバー交替を経て2012年3月より現体制で活動中

 

 須永辰緒の主催するイヴェント〈夜ジャズ〉をきっかけに注目を集め、メンバー個々の活動も含めて多方面で〈踊れるジャズ〉を推進しているTRI4TH。 約2年ぶりのアルバム『AWAKENING』は、メンバーの伊藤隆郎が在籍するPRIMITIVE ART ORCHESTRAと同じく、Playwrightからの登場となった。 

TRI4TH AWAKENING Playwright(2015)

 

【Playwright参加の経緯】

伊藤隆郎「PRIMITIVE ART ORCHESTRAでPlaywrightからリリースさせてもらうことになったとき、打ち合わせでジャズ・スタンダードのカヴァー集(コンピ『Family』)を制作する話を聞いて。TRI4THでもちょうどスタンダードをいくつかバンド・アレンジしている真っ最中だったこともあり、ぜひコンピに参加させてほしいし、次作はPlaywrightからリリースしたい!とお願いしました。Playwrightは、いわゆる〈ジャズ〉にこだわらずに〈ジャズ〉というカテゴリーを開拓していける、柔軟性と自由さを持つ革新的なレーベル……持ち上げすぎかな(笑)?」

 

【新作のコンセプト】

伊藤「前作『FIVE COLOR ELEMENTS』では、それまでのTRI4THが培ってきた音色の色彩感と、それを表現する楽曲のヴァリエーションに重きを置いて制作していました。今回はレーベルも移籍して、良い意味でこれまでの自分たちのイメージを払拭したいという気持ちが強かったですね。2年間曲を作り溜めていたので、アルバムをどの曲から始めてどのように構成するか、曲順もレコーディング前から決めて、メンバー全員が明確にコンセプトを共有して臨んだことは、バンドにとって大きな成長でしたね。〈AWAKENING〉というタイトルには、ストレートですがTRI4THの〈覚醒〉〈目覚め〉〈新たな始まり〉といった意味合いを込めています。〈踊れるジャズ〉という一点をより太く掲げて、これまでの自分たちらしさも見せつつ、あえて攻撃的で激しめの曲を中心に構成しました」

 

【収録曲について】

織田祐亮「アルバムの冒頭を飾る“Blow This Moment”は、バルブ・トロンボーン、バリトン・サックスをオーヴァーダブすることで、ブラスの厚みを前面に出しました。中間部の吹きちぎるようなソロバトルはまさに〈Blow This Moment〉。Chihiroさんのヴォイスがアルバム全体の世界観を提示してくれていると思います」

関谷友貴「『Family』に提供していた“チュニジアの夜”は、今回シンセを導入してバリトン・サックスの新しいアレンジも加えて再録しています。前回同様、ロバート・グラスパーを彷彿とさせるリハーモナイズはもちろん、サックスのフレーズはクリス・スクワイアイエス)のベースを彷彿とさせる破壊力。さらにシンセの昂揚感溢れる音色で、作曲者のディジー・ガレスピーたちに〈あなたの曲は70年後こんなに進化しましたよ〉と聴かせたい自信作になりました!」

 

【今後の予定、その先の野望】

伊藤「リリース後は2年ぶりの全国ツアーに出て、来年は結成10周年を迎えます。今後の目標はブルーノートでのワンマン、〈東京JAZZ〉〈モントルー・ジャズ・フェスティヴァル〉など国内外の大規模なジャズ・フェスや、〈フジロック〉などロック・フェス出演——挙げていくとキリがないですが(笑)、そんな夢が実現できるようにがんばります」

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