近年はフラックス・パヴィリオンやベンガともコラボしている南ロンドンの雄が、出世作の続編を冠して新作を投下。US志向のバンギンなビートでも不敵に迫るが、空気が一変するほどの殺伐としたカッコ良さに圧倒されるのは、やはり無双のスピットで突貫するグライム・チューンだ。ロイヤルTによる発砲音ループの“Shotta”や、プロキシマ製の“Pressurized”など物騒に跳ね回るサウンドが妙に爽快な聴後感を残す。