ABSの黄金時代

環境破壊を止めたい ~くそダサいポップスなんていらねー、色とりどりのサウンドが聴こえてくる環境音が最高!

 

 アルバムのリリース・ツアーが終わりました。見てくれたみなさん、関わってくれたみなさんどうもありがとうございました~。

 それにしてもすっかり空っぽで気力が湧かないっつーか、終わったら本当に抜け殻のようになってしまった。これまでもツアーを行った後って放心状態だったりしたけど、今回はホントに出しきった感じなんかもしんないっす。ボゲー。

 ここ最近は特に人にも会わず、家でギターをボロボロ弾きながら「アー」とか「ウー」とか言ってるだけで、そういう土産物の人形のようだった。外に出ないとマズい、このままでは残りの生涯をお土産の品として過ごすことになってしまうと思い、行きつけの喫茶店等に行ってみたりするも、そうすると結局スポーツ新聞片手に「アー」とか「ウー」とか言ってるお土産品になるだけだった。

 なので、音楽もあんまり聴く気にならず、紹介するもんがないんです。もうなんか、強いて言ったらアンビエントとかかろうじて聴いてるぐらい。あとは鳥の声。鳥の声マジいい感じ。シブい。精神が整えられる。くそダサいポップスとかいらねー。ジュウシマツのほうがかっこいい。環境音最高。

 

★BRIAN ENO “1/1”(79年作『Ambient 1 / Music For Airports』収録曲)

★JOHN CAGE “Six Melodies”(ANNELIE GAHL & KLAUS LANGの2010年作『Cage:Melodies & Harmonies』収録曲)

 

 

 小学校の時のクラスの文集、「将来の夢」というテーマで当時のおれは「環境破壊を止めたい。地球を救いたい」と書いていた(具体的な職業とかじゃなく、意気込みと志のみを)。その時の自分に言いたいのは、三十歳を目前にしたお前は地球を救うどころかむしろ地球に救われている。環境のほうがお前の破壊を止めてくれている。けっしてうぬぼれてはいけない。人は一人では生きていけない。あ~~環境音めっちゃいい~~。みんなも公園で耳をすましてみよう。色とりどりのサウンドが聴こえてくるよ! そうして走り出そう! 公園を走ろう!

 でもみなさん、どうか心配しないでください。僕はまだまだ全然やる気あるし、覚せい剤もやってないです! あと全然関係ないですけど、黒沢清監督の映画「岸辺の旅」、すばらしかったです。

 

★KRAFTWERK“Morgenspaziergang”(74年作『Autobahn』収録曲)

 

【プロフィール】
Alfred Beach Sandal

Alfred Beach Sandal (アルフレッド・ビーチ・サンダル)

2009年に北里彰久(ヴォーカル/ギター)のフリー・フォームなソロ・ユニットとして活動開始。ロックやラテン、ブラック・ミュージックなど、雑多なジャンルをデタラメにコラージュした上に無理矢理ABS印のシールを貼りつけたような唯一無二の音楽性で、真面目に暮らしている。2013年のアルバム『Dead Montano』以降は、岩見継吾(ウッド・ベース)、光永渉(ドラムス)とのトリオ編成を軸として、美学を突き詰め中。

ポール・マッカートニー