2013年のビッグバンド、トリオと連続リリースで低音が司るグルーヴの旨みを存分に味合わせてくれた現代ジャズ最高峰ベーシストのトリオでの実況盤。階段を降りるとその13年のトリオのアルバムジャケにsold outの文字。彼にとってホームとも言えるヴィレッジヴァンガードでの演奏は、なるほど気負いなどまったく感じさせない余裕の演奏。ウェス・モンゴメリーからMJまでと幅広い選曲で強烈にスウィングする。その圧倒的なスピードによる興奮が歓声などから否応なく伝わってくればスピーカーのこちら側も思わず声を上げてしまう。会場全体が“ジャズ”しているのだ。