ボサノヴァ的コード感やエレクトロニクス、曲によってドラムンベースやハチロクのリズムまでをフォーキーにキュートにまとめあげる非凡なセンスでメキシコのファイストなんて呼ばれ、グラミー授賞も果たした00年代以降のメキシコ・ポップス代表格ナタリー・ラフォルカデ嬢が20代を卒業し2年ぶりにリリースする素晴らしき最新作。ルーツ回帰ということでベネズエラなど中南米の伝統音楽に根差したという楽曲はジャジーでノスタルジック。ガーリーな歌い回しはナチュラルになりスペイン語の響きも柔らかく上品に。装飾を抑えたことより際立つ歌声のキュートさには即惚れです。ジャケットからして名作。