延期を重ねるスローターハウスの新作はどうなってんのか……そんななかジョエル・オーティスが、昨年の『House Slippers』でも組んでいたイルマインドとのタッグで唐突に新作をリリース。極めてシンプルなビートに渋めのマイク捌きで呼応していく作りに派手さはないが、それゆえの中毒性は十分にある。“Latino”(2007年)のパート2に招いたエミリオ・ロハスやボデガ・バムズら、ゲストが最小限なのも印象的だ。