ジャズを主軸に、ロックやR&B/ヒップホップなど多彩な要素をクロスオーヴァ―してみせる5人組ジャム・バンドのニーボディと、アブストラクトかつジェントルな作風で支持を集めるビート・マエストロのデイデラス。LAで活況が続くジャズとビート・ミュージックのシーンを牽引する両者のコラボ・アルバム『Kneedelus』が、ブレインフィーダーから11月27日にリリースされる。現在同作より“Drum Battle”の音源が、レーベルのSoundCloudで先行公開中だ。

2008年にニーボディが発表した『Daedelus Remixes』のほか、以前よりセッションを重ねてきた両者。共に2000年代初頭よりキャリアをスタートさせ、ニーボディは2013年のアルバム『The Line』で名門コンコードよりメジャー・デビューを果たし、今年9月の来日公演も記憶に新しいところ。かたやデイデラスも、ニンジャ・チューンアンチコンマッシュなどエレクトロニック・ミュージック/アブストラクト・ヒップホップの名門を渡り歩き、現時点での最新作『The Light Brigade』もブレインフィーダーから発表されている。ハイブリッドな現代ジャズが存在感を高める今日において、『Kneedelus』はまさしく時代の要請に応えた一枚となりそうだ。“Drum Battle”は曲名通りネイト・ウッドのドラムが暴れ回る一方で、メロウにコーティングされたサウンドの統一感にはデイデラスの手腕も窺える。

ちなみにMikikiでは、来日時に実現したニーボディと盟友のYasei Collectiveによる対談記事を近日中に公開予定。こちらもお楽しみに!

 

ニーボディとデイデラスによる2009年の共演パフォーマンス