〈ソウルトロニック〉なる造語をテーマに掲げ、ソウル~R&Bやジャズ、フュージョン、エレクトロを有機的に紡ぐワシントンDCのユニット。この初アルバムは、ディグス・デュークが歌う“Now”のアフロ・ジャズや、“Gride”でのコズミックに浮遊するネオ・ソウルをはじめ、多様な曲調といい演奏といい相当ハイレヴェルなのだが、そうとは気付かせずに心地良くさらりと聴き通させてしまう。洗練の極みのような逸品だ。