2000年代半ばのポスト・パンク・リヴァイヴァルの渦中にデビューした彼らももう10年選手。寡作ながら芯のあるアルバムを作り続けてこれが5作目だ。前作ではロック的なダイナミズムを打ち出していたが、今回はエレクトロに大きく寄っている。とはいえ、享楽的なダンス・ミュージックというより、ダークさがありつつも凛とした美しい響きが全体を覆う作りに。スロウダイヴのレイチェルとのデュエット曲もあり。