パーツ&レイバーの創設メンバーであり、現在は独り立ちしてブルックリンの現行ノイズ・シーンを引っ張っているダン・フリエルのソロ3作目。浮遊感のある冒頭の優しい夢見トロニカに騙されてはいけない。突然パンキッシュな轟音シンセ・ベースが鼓膜に襲い掛かり、呆気にとられた聴き手を嘲笑うかのようにピコピコ音が暴れ狂う。非常にスリル・ジョッキーらしい、DIY精神に溢れたエクスペリメンタル・ポップ盤だ。