最近少なかったアラニス・モリセット・タイプの激情型アーティストだ。痛みや憤り、やり場のない混沌とした感情を、グランジの影響も感じられるダークなサウンドに乗せて吐き出していく。とはいえ、メロディーがしっかりしているし、決してヒステリックにガナるわけでもなく、この初作からはシンガー・ソングライターとしての真摯な姿勢も伝わってくる。感情を抑えて歌ったアコースティック・バラードもなかなか沁みる。