DISC GUIDE

ザ・クロマニヨンズが新作『JUNGLE 9』に辿り着くまでの全オリジナル・アルバムを一気におさらい!

ザ・クロマニヨンズ 『JUNGLE 9』 Pt.2

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  • 2015.11.17

ザ・クロマニヨンズがジャングルに足を踏み入れるまでの軌跡

ザ・クロマニヨンズ ザ・クロマニヨンズ ARIORA JAPAN(2006)

THE HIGH-LOWSの活動休止から1年後に届いた新バンド始動の挨拶状。3日で録音したこともあって無駄な要素をくっ付ける余裕などあるはずもなく、青春感満点な“タリホー”ほかラモーンズ的風体の刹那主義的ロックンロールが並ぶことに。このまま変わんないでくれたらいいのに――そんな切ない思いを抱かせる甘酸っぱい初作。

 

 

ザ・クロマニヨンズ CAVE PARTY ARIORA JAPAN(2007)

〈当方、新鮮で旬な気持を大切にしてます〉といったモットーを高く掲げる姿勢は、前作から1年と間を置かず届いた2作目でも変わらず。笑っちまうほど前のめりな“ギリギリガガンガン”、ジェット機ばりの速さを誇る“紙飛行機”など魂の一筆書き曲がぺたぺたと随所に。ホームラン級の痛快曲“うめえなあもう”はこちらに収録。

 

 

ザ・クロマニヨンズ FIRE AGE ARIOLA JAPAN(2008)

〈聴き手のプリミティヴな感性を呼び覚ますことこそ我が使命〉といった声明が隅々まで書き込まれているのは、ヒロトのブルース・ハープが吹き荒れる“エイトビート”を頭に置いた3作目でも変わらず。脱力感満点なフレーズがサイレンみたく響き渡る“ニャオニャオニャー”をはじめ、天真爛漫パワーの大放射。ただただ燃える。

 

 

ザ・クロマニヨンズ MONDO ROCCIA ARIOLA JAPAN(2009)

スージー・クアトロの曲から題名を取った“グリセリン・クイーン”などロックの魔法にかかったばかりのあの頃へ気持ちを飛ばす彼らの姿は4作目でも変わらず。勢いがつきすぎて幼年期まで遡っちゃった?と無邪気すぎる“フンカー”を聴きながら思う。“鉄カブト”から読み取れる忌野清志郎への熱い思いには胸がキュンとなる。

 

 

ザ・クロマニヨンズ Oi! Um bobo ARIORA JAPAN(2010)

寄り道したりせずに同じテンションでどこまでいけるか、そんな果敢なチャレンジ精神を感じさせてくれるのは5作目でも変わらず。ジャムのビート・ナンバーみたいな“いきもののかん”や60年代ポップスのエッセンスが散りばめられた甘酸っぱい“7月4日の横田基地”など楽しい曲が多めに感じられるところが本作の良さ。

 

 

ザ・クロマニヨンズ ACE ROCKER ARIOLA JAPAN(2012)

あんたらこそロック界のエース! そんな声をかけたくなる6作目でも彼らは〈やれることをやるだけ〉と音楽に取り組む態度を明確に示してみせる。社会情勢がどう変化しようが彼らの音楽は簡単に揺るがない。そんなことを感じさせる曲が並ぶなか、No.1パンク・バンドとしての底力を発揮した“ナンバーワン野郎!”が光る。

 

 

ザ・クロマニヨンズ YETI vs CROMAGNON ARIOLA JAPAN(2013)

表題がなにやら〈東宝チャンピオンまつり〉を彷彿とさせる本作もまた琴線に触れるロックンロールの詰め合わせ。7作目だからといって何かが変わるはずがない。“突撃ロック”や“炎”などメンバー同士がガシガシぶつかり合う様子が浮かんでくる直球曲の連続。抜いた球などいっさいなし。彼らの辞書に捨て曲の文字はない。

 

 

ザ・クロマニヨンズ GUMBO INFERNO ARIOLA JAPAN(2014)

噛めば噛むほどいろんな味が染み出てくるヴァラエティー豊かな8作目。“キスまでいける”“ルル”など懐の深さを感じさせる軽やかな曲が目立ち、バンドとしての成熟度がここにきてグッと高まった、なんてことが言えなくもないけれど、胸躍るような楽しさは今回だって何ら変わるもんか。嗚呼楽しきかなロックンロール天国。