カップ・ケイヴの名でランプにも素晴らしいビート・アルバムを残すフランソワ・ブランジェが、2011年のリーヴィング音源以来のサリヴァ名義を再起動。パンに継ぐ注目レーベルとして気鋭プロダクトを発信するベルギーのエクスターからリリースされ、現在入手困難な極上ニューエイジ~アンビエント作が待望の銀皿化でございます。ミュージック・フロム・メモリーからの復刻で再評価が進むジジ・マシンのような温もりのあるサウンドスケープを基調に、美しいオブジェのように配置された電子音のコラージュ・センスがなんとも絶品で、“Haptics”のシンセ・リフなんてもう一生浸っていたい気持ち良さ。もちろん、〈OPNアルカ以降〉系のリスナーにも響くだろうが、そうでなくても永聴に耐え得る名盤かと。