前島亜美も取り上げた“センチメンタル・ジャーニー”(81年)でデビューした彼女。湯川れい子の奇抜な詞と鼻にかかった地声の歌が合致した同曲ほか、筒美京平(作曲)と鷺巣詩郎(編曲)作のオールディーズ路線は格別だが、等身大の女性像を押し出す尾崎亜美のナンバーも出色。デビュー30周年を記念したこの自選ベストでもその深化は確認できる。