クラウド・ナッシングスとのコラボ盤を発表したり、中心人物のネイサンが弟と新バンドを結成したり……と、この1年は何かと話題を振り撒いてくれましたが、トドメを刺すようにニュー・アルバムが登場です! 2000年代以降のUSローファイ人気をリードしてきた彼らが、ここでベックダニエル・ジョンストンと縁の深いウッディ・ジャクソンに初めて指揮を委ねた、というのが最大の注目ポイントでしょう。通算5作目にして代名詞のガレージサーフ・ロックは危なっかしさを増した印象。ワイルドを気取ってもどうしようもなくセンティメンタルな面が出てしまい、そこから滲み出るボンクラ感が愛おしくてたまりません。超絶キャッチーなフレーズなど、インディー時代のブリンク182っぽさもあり。