INTERVIEW

日本好きなNY拠点の3人組、ポップ・エトセトラがニューウェイヴの香り漂う4年ぶり新作『スーベニア』を語る

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  • 2015.12.18
(C)入日伸介

ニューウェイヴ好きにはたまらないポップな新作

 ニューヨークを拠点に活動する3人組、POP ETCポップ・エトセトラ)の4年ぶりのセカンド・アルバム『スーベニア』が届いた。バンド名のとおりにポップなメロディが満載、そして1980年代の英国ポップ好きなら思わず胸が熱くなってしまいそうな、ニューウェイヴの香りがプンプンする傑作だ。

POP ETC スーベニア Sony Music Japan International(2016)

 フロントマンのクリストファー・チュウ(vo,g)は2013年、日本に長期滞在してGalileo Galilei木村カエラのアルバム、そしてアニメ『残響のテロル』のサントラにも参加するなど、多くのコラボレーションを行った。それは彼にとってとても濃厚な時間になったという。

 「ミュージシャンをはじめ、日本の友人たちは僕にいろんなことを教えてくれた。仕事に一生懸命に取り組む姿勢、職人的な技術、そしてオープンマインドであること。彼らからの影響がなかったら、このアルバムはできなかったと思う」

 ニューヨークの自宅をスタジオ代わりにレコーディングし、弟のジョナサン(g)、ジュリアン・ハーモン(dr)とともにプロデュースも自分たちで手掛けた。

 「以前の僕は、自分の考えを譲らない頑固なところもあったけど、今回はジョナサンとジュリアンの意見も聞いて作り込んでいったんだ。その結果、全員が心からいいと思えるものができた。この数年間は自分たちが成長できたと実感できるとても重要な時間で、いつかその時を思い出すためのおみやげ(スーベニア)みたいなアルバムになったと思う。ファンにとっても、何年経っても思い出せるおみやげのような存在になってほしいな」

 10から11月にかけては、Galileo Galileiのオープニングアクトとしてライヴを行った。新作からの数曲をタイトな演奏で聴かせ、ライヴバンドとしての魅力も垣間見せた。単独公演への期待も膨らむ。

 「ライヴでもやった《プリーズ・ドント・フォーゲット・ミー》は、まだアルバムに入れるかどうか決める前にGalileo Galileiと共演する機会があって、そこで手ごたえを感じた曲。彼らとは一緒にいる時間も長くて、いつも音楽を教え合ういい友達だよ」

 ライヴのMCやツイッターでは日本語に果敢にトライ。そして本作にも収録した《バッド・ブレイク》のクリップをカラオケの映像風に作る(これが秀逸!)など、日本への愛情と造詣は驚くほど深い。

 「日本のバンドでは、はっぴいえんどが大好き。後に細野さんがYMOへ進化していったのもすごい。僕たちも絶えず進化していくバンドでいたいな」

 洋楽、邦楽どちらのファンも、ぜひ彼らをチェックされたし。

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