プログレ級に複雑な曲展開、男女ツイン・ヴォーカルでなぞる美しいメロディー、ピアノやチェロと電子音を有機的に交えながらシガー・ロス顔負けの透明感を演出していく音飾――ノルウェーに住む25歳のマルチ奏者を中心としたポスト・ロック楽団によるこの日本進出盤が、本当に素晴らしい。しかもチーム・ミーを手掛けたハッセ・ロスバックのプロデュースときたら、これはもう、スルーするわけにはいかないだろう。