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ボビー・コールドウェルとジャック・スプラッシュが組んだクール・アンクル、初アルバム『Cool Uncle』は粋な大人の音遊び

ボビー・コールドウェルとジャック・スプラッシュが組んだクール・アンクル、初アルバム『Cool Uncle』は粋な大人の音遊び

COOL UNCLE
ボビー・コールドウェルとジャック・スプラッシュが仕掛ける粋な大人の音遊び

 デイム・ファンク×スティーヴ・アーリントンエイドリアン・ヤング×デルフォニックスのように、現行のクリエイターがレジェンドを最前線に引っ張り出すという意味で、ジャック・スプラッシュボビー・コールドウェルと組んだクール・アンクルは、そのAOR版とでも言えそうなユニットだ。パンダ・ワンとのプラント・ライフで早くからディスコ・ブギーを試み、レトロなR&B曲を数多手掛け、ラス・カスとのセミ・ヘンドリックスも始動させたジャックがボビーの故郷マイアミで繰り広げる粋なコラボ。

COOL UNCLE Cool Uncle Fresh Young Minds/ビクター(2015)

 生楽器を用いつつサンプリング感覚でエアリーなグルーヴを紡ぐセンスは流石で、例えば、〈風シル〉をカヴァーしていたジェシー・ウェアを招いての“Break Away”はボビー使いのコモン“The Light”を連想させなくもない。新旧ブルーアイド・ソウル共演となるメイヤー・ホーソーンとのスウィートな“Game Over”、デニース・ウィリアムズを担ぎ出してのメロウな“Breaking Up”、シーロー・グリーンを迎えたバラード“Mercy”など、ボビーの気怠げで伸びやかな声の現役感も相まって絶妙に共存するノスタルジアとフューチャリティー。スティールパンの音色でカリブの風を運び込む“Miami Nights”でスキャンダラスな夕べを予感させる展開も含め、ボビーをボビーらしく2015年モードで輝かせた快作だ。

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