全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論神聖かまってちゃんクリープハイプceroKANA-BOON、洋楽ではストライプスチャーチズスカイラー・スペンスR・シティといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は12月度の邦楽編です!!

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今回はタワーレコード本社にて行われたタワレコメンの会議。邦楽担当の腕利きバイヤーたちがオススメのアイテムを持ち寄り、会議室へ集まります。何百タイトルという山のような新作のなかから選ばれた、今回は計13タイトルの音源を聴き比べ、熱い議論の末にタワレコメン・アイテムを絞り込みました。厳しい予選を勝ち抜いたのは……以下の2タイトル!!

 

★2015年12月度〈タワレコメン〉邦楽編:選出アイテム

 

Amelie グッバイ&ハロー [NOiD]/murffin discs(2015)

埼玉県越谷出身の4人組バンド、Amelie(アメリ)の『グッバイ&ハロー』がタワレコメンに選出! 無料のデモ音源をこれまでに8000枚以上配布し、すでに2015年10月に行った東京・下北沢SHELTERでのワンマン・ライヴはソールドアウトするなど、多くのファンをつけたうえで満を持してリリースされるファースト・アルバムです。キュートな女性ヴォーカルや耳馴染みの良いメロディー・ライン、疾走感たっぷりのギター・ロック・サウンドに、推薦バイヤーも〈すべてが揃っています〉と絶賛。

【推薦コメント:新宿店 黒沢】
リリース前にもかかわらずFOUR GET ME A NOTSNorthern19などのツアーに参加し、多くのサーキット系イヴェントにも出演! すでに実績は十分の、踊って泣ける歌謡ロック・バンド、 Amelieが待望のフル・アルバムをリリース。本気で全曲がリード曲と言ってもおかしくない今作は、彼らのこれまでの集大成といった作品で、哀愁とポップさを併せ持つ独創性に富んだ楽曲が揃っています。今後の期待値も相当高いので、まだ知らない人はいますぐチェック!

  

caino mahoroba Village Again(2015)

続いて選出されたのは、沖縄を拠点に活動する3人組、caino(カイノ)のミニ・アルバム『mahoroba』。青空まで突き抜けていくようなハイトーン・ヴォイスと確かな演奏力に支えられた緻密なアンサンブルで、実に完成度の高いロックを作り上げています。推薦スタッフは〈音楽はもちろん、驚くほどの腰の低さにも好きにならずにいられないんです!〉と魅力をアピールしていました。 

【推薦コメント:邦楽部 窪田】
沖縄にこんなバンドがいたなんて! 〈歌〉を根幹にさまざまなジャンルをポップに噛み砕く、〈ボーダーレス・ミュージック・バンド〉とみずからを名乗る彼ら。期待感を募らせるメロディー展開、そして公称130kgの巨体(失礼!)であるヴォーカリスト、高良豊氏のインパクト大なヴィジュアルからは想像がつかない美しいハイトーン・ヴォーカル! このギャップは衝撃です。水曜日のカンパネラコムアイちゃんも大プッシュ。一聴の価値ありです!

  

12月度の選考を勝ち抜いたのは上記の3作品でした! アイテムはいずれもリリース済み。入荷状況は店舗により異なりますので、気になる方はお近くのショップへお問い合わせください。次回は2016年1月度のレポートをお届けしますので、お楽しみに!