INTERVIEW

cinema staffが江口亮をプロデューサーに迎え、アニメ「遊☆戯☆王ARC-V」OP曲含むバンドの〈動〉の部分強調した新EPを語る

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  • 2016.01.26
cinema staffが江口亮をプロデューサーに迎え、アニメ「遊☆戯☆王ARC-V」OP曲含むバンドの〈動〉の部分強調した新EPを語る

敏腕プロデューサーを迎えて新たなフェーズへと進んだ4人の〈切り札〉はこれだ! バンドの〈動〉の部分を強調したニューEP

 前作『WAYPOINT E.P.』からわずか1か月半という、猛スピードでのリリース。しかも「進撃の巨人」のエンディング・テーマ“great escape”以来の大型アニメ・タイアップだ。このたび登場したcinema staffの新作EP『SOLUTION E.P.』からのリード・トラックにして、「遊☆戯☆王ARC-V」のオープニング曲として書き下ろされた“切り札”は、加速するバンドの勢いを象徴する超攻撃型のロック・チューンになった。

 「曲は僕の感じたイメージ通りにやらせてもらって、歌詞はアニメ・サイドの希望と、自分たちの味となる部分とを混ぜて作った感じです。〈遊☆戯☆王〉のファンの子たちのことを考えて、〈自分がその立場だったら燃えるようなものを〉ということは絶対条件としてありました。タイアップのある楽曲は、その作品の一部になるという感覚があるべきだと思うし、それには〈自分が見てどう思うか〉が大事だと思うので。作品に寄り添った曲のほうが良いものになると思っているので、そこは意図的にやってます」(三島想平、ベース)。

cinema staff SOLUTION E.P. ポニーキャニオン(2015)

 この曲のプロデューサーは、前作『WAYPOINT E.P.』のリード曲“YOUR SONG”を手掛け、ピアノ・バラードという新たなアプローチをバンドに持ち込んだ江口亮。同じ岐阜県出身で、名古屋のライヴ・シーンにて古くからの知り合いということもあり、作業はスムースに進んだそうだ。

 「江口さんは決断力があるので作業は早いです。この春に出したフル・アルバム『blueprint』ですごく納得いくものが出来たので、〈次は第三者の意見を入れて作ってみたいね〉という話がもともとあって。そのうえでの出会いだったので、タイミングが良かったですね」(飯田瑞規、ヴォーカル/ギター)。

 「正直言うと、すごい売れっ子の方なので、〈売れ線っぽいアレンジでくるかな?〉と思ってたんですよ。そしたらこんなにエッジーなアレンジが返ってきてショックでした。だからといって〈マニアックな音楽か?〉というとそんなことはないし、ポップに聴こえるけど音楽的に緻密に組み立てられている。すごく良いバランスだと思います」(三島)。

 ハイファイかつラウドでエッジー、エモいギター・ロックにキャッチーなメロディーを乗せた“切り札”のサウンド・アプローチは、バンド自身がアレンジしたカップリング曲にも引き継がれている。よりダークなイメージの強い“deadman”、ノイジーな狂騒感を加えた“wildcard2”と、「cinema staffの動の部分を強調した」(三島)という、3曲通しての流れが痛快だ。

 「“切り札”を作って江口さんのアレンジの技を学べたので、それを使ってこの2曲をやってみたいなと思って。結果すごく良くなりましたね。いまのcinema staffの感じがよく出てると思います」(久野洋平、ドラムス)。

 「“切り札”はずっとリード・ギター1本でフレーズを弾いていて、僕にとってひとつの挑戦だったかもしれない。“deadman”もその感覚で弾いているので、全体の統一感があると思います」(辻友貴、ギター)。

 〈SOLUTION(=解決)〉というタイトルは、生々しいバンド感をきちんと維持したままネクスト・ステップに進んだという意味を込めて三島が命名。パッケージにはシールが貼られ、それを破らないとCDが取り出せない〈切り札〉感を演出した仕様というのも洒落ている。バンドの勢いと周囲の期待がガッチリ噛み合い、来たる2016年はcinema staffにとって素晴らしい年になりそうだ。

 「2016年は久野くんが入って10周年なので、実りのある年にしたいですね。大きなターニング・ポイントの年になるような気がしてます」(三島)。

 


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ここではcinema staffのメンバーが関わった2015年の作品を紹介。まずバンドのソングライターでもある三島想平は、新潟のアイドル・グループ、principal!が8月に放った初作『キラースマイル』(musictrace)に2曲を提供。ゆるめるモ!のライヴ・サポートも務め、彼女たちの初フル・アルバム『YOU ARE THE WORLD』(YOU'LL)には演奏で参加しています。辻友貴は三島と共にpeelingwardsというバンドでも活動するほか、2013年からは個人レーベルのLike a Foolを運営しており、直近ではエモーショナルなマス・ロックを鳴らすUKのデルタ・スリープによる初フル作『Twin Galaxies』(Big Scary Monsters/Like a Fool)を日本盤化するなど、国内外の注目バンドの紹介に力を注いでいます。そして久野洋平は、名古屋時代の先輩にあたる竹内電気の元メンバーらが結成したONIGAWARAのアルバム『エビバディOK?』(ラストラム)に演奏で駆け付けました! *bounce編集部

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