2016.01.18

ただひたすらにダビーな音空間を這いずり回るように蠢めく生々しいドラムビート、決して単純明快なトラックとは言い難いが、じっくりどっぷりとその身を浸せばどこまででも限りなく飲み込まれてゆける底なし沼のようであり、卓越したサウンドメイクと類い稀なセンスは聴くものを恍惚の異次元へと誘う。モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオの一員であり、リカルド・ヴィラロボスとのヴィロッドなど活躍著しいマックス・ローダーバウアーによるインプロ志向のプロジェクトでありモジュラーシンセ、ドラム、クラリネットのミニマルなトリオ編成が繰り広げるオーガニックな軌跡は新しい音を求める者に道標となる重要作品。