現代ゴスペル界の頂点に立つ男が4年半ぶりに放つ新作は、盲目的な信仰に警鐘を鳴らした強い主張の光る一枚。その思慮深さと清廉さをスケールの大きいクワイアやラリー・ゴールドのストリングスを使って表現する指揮官ぶりは見事で、今回も生音をメインに賑やかなアップからシンプルなスロウまでをジックリと聴かせる。ゲスト参加曲では、キム・バレルレイラ・ハサウェイの歌う美麗なスロウ“When”が秀逸。