同郷ラッパーの紅桜と組んだTheタイマンチーズでのアルバムを挿み、約2年ぶりの3作目が完成した。アルバムのタイトルが示す通りのヒューマンな手触りは、先のユニット作も含め3作連続でプロデュースを手掛けたことになる774DIGITAL NINJA)の音にも濃厚。得意のファスト・フロウでドラムンベース調のリディムを疾走する“早口バカ”などがありつつ、エネルギッシュなスタイル以上にJ-REXXXの歌心が真っ直ぐ届く内容となった。〈ハミ出し者でもいいぜ/常識ぶち壊して行け〉と歌う“MINORITY”は、その歌いっぷりとバンド・サウンドが一体となった開放感が心地良い。ドラム抜きの“寝れない”でのGACCHIARARESNEEEZEとのリラックスしたリレーも捨て難い。