新世代サンバとして登場し、本国はもちろん日本でも大人気のホベルタ・サーが、近年ではダニ・ブラッキマリア・ガドゥのデビュー作も送り出した名門〈Som Livre〉から新作を発表。ナチュラルで親しみ易く、しかし凛として品のある可愛らしさも感じさせる歌声はやはり絶妙。正統派でありながらジャンルや国境を超えるポピュラリティは他に無し。アコースティック主体の演奏も過去に無い程濃密で、ゲストのアントニオ・サンブージョファド流の哀愁をブレンド。取り上げた新旧サンバは名曲揃いですがモレーノ・ヴェローゾ作はじめオリジナル曲も絶品です。アルナルド・アントゥネスの参加も嬉しい。