昨年はセーフ・トリップを立ち上げたり、〈RAINBOW DISCO CLUB〉での来日があったり、プリンス・トーマスのミックスCDに楽曲が収録されるなど、注目度を増しているヤング・マルコ。そんな状況を受けて、2014年にアナログと配信のみで出ていた傑作ファースト・アルバムがCD化。亜熱帯方面の楽園的な雰囲気を漂わせつつ、どこか恍けた感じとオリエンタルなシンセ・フレーズが相まって、キャッチー、ドリーミー、(適度に)ダンサブルの3拍子が揃った逸品。サラッと作っているようで、実は音楽的な仕掛けもたくさんあって聴き飽きない。軽さとポリリズミックな点がナイスな天才肌ですね。なお、彼はガウシアン・カーヴというアンビエント・ユニットも組んでいてそちらの作品も良い内容なのでオススメ。