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ウィーザーの『Weezer』にハズレなし!

WEEZER Weezer DGC(1994)

〈ブルー・アルバム〉の愛称で知られる初作。弱々しくて冴えなくて、だけど情熱的でハードな部分もある――そうした二面性によって青春期のモヤモヤを表現し、日本では〈泣き虫ロック〉と形容されることに。プロデュースを務めた元カーズリック・オケイセックとの相性もバッチリ。“Buddy Holly”はインディー・ロック系のイヴェントでいまもよく耳にするな。

 

WEEZER Weezer(Green Album) Geffen(2001)

〈グリーン・アルバム〉の愛称で知られる3作目。自己の内面を掘り下げた前作『Pinkerton』における揺らぎを、4年もの充電期間中に振り払い、ふたたびリック・オケイセックの指導のもとでポップに弾けてみせた一枚だ。全10曲30分弱というコンパクトな構成然り、ハードな演奏と優しいメロディーのバランス然り、さまざまな面で〈らしさ〉を取り戻すことに成功。

 

WEEZER Weezer(Red Album) Interscope(2008)

〈レッド・アルバム〉の愛称で知られる7作目にして、インタースコープへの移籍盤。プロデューサーは2005年の『Make Believe』に続いてリック・ルービンだ。中期ビートルズみたいな長尺の凝ったポップソングや木漏れ日フォークなど、音楽性の幅がグンと広がったぶん、ファンの間では賛否両論を巻き起こすことに。でも、蓋を開けたら全米4位の大ヒット。