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UROBOROSサウンドを支えるメンバーたちの凄いキャリア

 黒瀬の思い描くUROBOROSの重厚な音世界を現実のものとしているのが、それぞれ素晴らしい実績を誇る名プレイヤーたち。まず、見た目も実力もメタル・エリートな大村孝佳は、マーティ・フリードマンのサポートやLIV MOONへの参加を経て、いまやBABYMETALを支える〈神バンド〉の一員として世界からも喝采を浴びる存在。ソロ活動はもちろん、元LaputaKill=slaydのメンバーらと結成したC4、さらに菊地成孔たっての希望で異形ビッグバンドのdCprGにも籍を置くなど、八面六臂の活躍ぶりだ。

BABYMETALの2016年作『METAL RESISTANCE』収録曲“KARATE”
 

 cuneのメンバーとしても知られる中村泰造は、近年は東方神起から℃-uteまでのレコーディングやライヴにサポートで参加。なかでも声優の鈴木達央がヴォーカルを務めるOLDCODEXでは、ワイルドなプレイによってラウドなミクスチャー・サウンドの形成に貢献しており、2015年には同ユニットで〈Ozzfest Japan〉にも出演!

OLDCODEXの2015年のシングル“Aching Horns”
 

 そして稲妻の如く鋭いドラムで屋台骨を支えるのが元Plastic Tree笹渕啓史。彼もまた、baroqueCreature Creatureらに演奏で助力しつつ、東京酒吐座を前身としたシューゲイザー・バンドのCQを率いて耽美な轟音世界を描き出す音の求道者。 かような達人たちが集結してUROBOROSという名の大蛇は誕生したのだ! *北野 創