レッド・クレイオラと併せて聴きたい作品たち

THE POP GROUP The Boys Whose Head Exploded Freaks R US/ビクター(2016)

ダブファンクを血肉化したポスト・パンクの先駆者だいな。UK在住期のメイヨも影響されていただろうけんど、そもそもポップ・グループの音作りが初期クレイオラみたいでおもしろいんさ。80年のライヴ音源から成るこの編集盤も同時期に登場するとは、嬉しいなあ。 *穴守

 

SINKANE Mean Love City Slang(2014)

カリブーのツアー・バンドやイェーセイヤーにも在籍していたアフマド・ガラブのソロ・アルバム第3弾。アフリカ音楽やレゲエの要素を取り込んだトリッキーなリズムと、エレクトロニクスの大胆な融合はいかにもブルックリン的なのですが、同時に80年代のクレイオラとも通じる気がします~。 *逗子

 

THE ORB FEATURING LEE SCRATCH PERRY The Orbserver In The Star House The End(2012)

アンビエント・テクノの重鎮とダブの生き神様の共演作。リー先生が他者にいじられている時の、ムズムズと所在なさそうでいて意外とフィットしている感じが、『Baby And Child Care』の生温い心地良さに似ていると思うのはオイラだけかい? *穴守

 

THE RAINCOATS The Raincoats Rough Trade(1979)

私の大好きな下手っぴギャル・パンク・バンドによるこのデビュー作も、メイヨのプロデュースだよ! 歌と演奏のたどたどしさにはビックリしちゃうけど、そのプリミティヴな感性をあえて前面に押し出すことで、唯一無二の名盤に仕上げてしまったメイヨのセンスは敬礼モノ! *三崎

 

YOUNG FATHERS White Men Are Black Men Too Big Dada/BEAT(2015)

ジャンルに縛られないクレイオラの自由奔放さを継承しているグループのひとつが、この3人組だと思うんです~。西アフリカの伝統音楽を都会的に解釈したような本作収録曲“Old Rock N Roll”のスカスカ感なんて、80年代のクレイオラ音源にラップを乗せたみたいな出来じゃないですか~。 *逗子