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RECENT COLLABORATIONS
膨大すぎる30年分の外部ワークスから、近年の主要なコラボを紹介!!

 語り継がれるサントラ『Judgment Night』(93年)におけるティーンエイジ・ファンクラブとの“Fallin’”を筆頭に、オゾマトリやシルク130(キング・ブリット)、あるいはフランスのアリアンス・エトゥニック、英国のプロペラヘッズやナイトメアズ・オン・ワックス、アダムF、日本勢ではdj hondaの全米リリース作や小室哲哉のTrue Kiss Destination……と、90年代からジャンルも国境も問わず外部コラボレーションの多かったデ・ラ・ソウル。一連のゴリラズ仕事で振り幅を広げて以降の近年では、ジェシーJの“Seal Me With A Kiss”や、スターリーの“Navajo Rugs”のような意外なメジャー仕事も余裕でこなしている。エティエンヌ・ドゥ・クレシーの“WTF”もフランスで人気の彼ららしい。

 それ以外にも特にポスは単独の仕事が多く、客演モノではD・インフルエンスやジャジー・ジェフ、オー・ノー、ダン・ル・サックvs.スクルービアス・ビップ、ジェイク・ワン、ドゥーム、DJシャドウ、マルコ・ポーロ、スタティック・セレクター、ホット・チップなど、内外のヒップホップが中心。また、スラム・ヴィレッジ~ヤンシー・ボーイズ~ミゲル・アトウッド・ファーガソンといったJ・ディラ縁の仕事も請け負うことが多いようだ。ちなみに90年代には、メディナ・グリーン(モス・デフのいたグループ)やブッシュ・ベイビーズ、タリブ・クウェリらにトラックを提供したこともあった(プロデューサーといえば、メイスも往時は自身のソロ曲やトニー・タッチにビート提供していた時期もあった)。

 一方でトゥルーゴイことデイヴ単独の客演は近年ほとんど見られないものの、リトル・ドラゴンのアルバム『Nabuma Rubberband』で2曲参加したのは、デ・ラの新作にも縁の繋がった好例だろう。今後はそのように自作へ成果を持ち帰るような例がいままで以上に増えていくはずだ。 *轟ひろみ