モテる男たちがデキる男っぷりを見せた(逆?)。トレンド要素も普遍の歌心も貪欲かつ軽やかに追求し、前作の鮮やかさが偶然や勢いの産物じゃなかったことを証明した、二枚目によるジンクス抜きの2枚目、みたいな。 *出嶌
映画「AMY エイミー」が話題を集めたのと並行して、膠着していたあの人のポスト争いも決着か!? 王手をかけたのは本作でデビューを飾ったイジー嬢だ。エイミーのツアー・メンバーによるリッチな生音も彼女の勢いを後押し。 *山西
マーチンと並ぶジャケの着こなしっぷりも素晴らしかった、約5年ぶりの新作。もう良し悪しの存在しない領域に行っている人だけど、故ジェラルド・リヴァートら同好の士だけと構築した世界は今回も最高でした。これがR&Bです。 *出嶌
垣根のない掛け値なし。フューチャー・ソウル系とも形容できる進行形のネオ・ソウルへシフトして繊細な歌唱を聴かせた3作目。もはや殊更に〈世界水準〉を謳う必要もなく、聴いたまんまの傑作でした。 *出嶌
結成11年目に到達した集大成的な一枚。ハードコアやシューゲイザー経由のノイズ音楽と、流麗なシンセ・サウンドやネオアコ調といった広い意味でニューウェイヴなナンバーの共存で、退廃的な美意識を改めて示した逸品だ。 *土田
快調だったOVO軍団も然り、トロントにはこんな人ばっかりいるのか。ミゲルに重なる雰囲気作りや90年代ネタも押さえた真夜中の名盤。ウィークエンドがそっちに行ったので、こっちは俺がもらいます的なノリも頼もしい。 *出嶌
ジャケはアレだが中身は最高。時代ごとの作法と変わらぬ本質を織り合わせて限界を突破してきた男が、悩んで仕上げた久しぶりのアルバム。ヤング・サグやフューチャーを交えた今様アトランタR&Bの最前線でもありました。 *出嶌
大きな期待のなかで届いた8年ぶりのアルバムは、アフロなビートが弾む冒頭曲から静謐なバラードまでを収めた2016年のJ-Pop界を代表する作品に。椎名林檎のほか、小袋成彬やKOHHなど時代にジャストなゲストも流石だった。 *土田
レゲエ気分を吸い込み、トロピカル・バッシュメント的というか、何周かして〈M.I.A.超カッコイイ!〉みたいな部分にもフィットしたこの2作目は、あれだけ騒がれた初作より格段に楽しくて開けた一枚。いまからでも聴いて! *山西
ダンスホール再評価の波を正面から受け止め、10年ぶりにアルバムを出したキング。トラップも電気ファンクもドンと来い!な身軽さというか、〈ザンジギジギ〉節で俺色に染める剛腕ぶりに、USアーバン界隈もざわついたようで。 *山西
2016年は多様なシーンにおいてプロデュース仕事が急増したクリエイター・チーム/レーベルのTokyo Recordings。彼らが洗練された音で援護した新人シンガーは、初作でソウルフルな歌唱が孕むスケール感を解放してみせた。 *土田
無邪気すぎるソウルの大ネタ使いの応酬! IOのソロ作から一年を通じて話題を提供し続けたクルーが、ロマンティックな美意識から生み出した期待以上の成果。カッコつけててカッコついてるからカッコいい。 *出嶌