JJJ
とんでもないクォリティーの光るソロ2作目!
Fla$hBackSのメンバーがそれぞれ活動を盛んにすることで、FEBBもKID FRESINOも、グループでの作品が騒がれた頃よりも各々を取り巻く注目の輪を大きくしている。そうでなくても注目の人気アーティストだったのは間違いないが、このJJJもソロでのファースト・アルバム『Yacht Club』(2014年)をセルフ・プロデュースでリリースしたのを転換点にして、明らかに一段階上の存在として認識されるようになった。
『Yacht Club』以降、トラックメイカーとしてはC.O.S.A.×KID FRESINOやMASS-HOLE、SIMON、YOUNG JUJU、KNZZらにビートを提供し、ラッパーとしてもOMSB、Budamunk、STUTSらの楽曲に客演。その多彩な才能が評価され、近年は韓国のラッパーであるUgly Duck、Reddyとのコラボなど、世界に向けても発信を行っている。
今年に入ってからも自身の関与したKID FRESINOの『Salve』やCampanellaの“PELNOD”が相次いで世に出ているところだが、そんな好潮なタイミングに乗せて、待望のセカンド・アルバム『HIKARI』が届いた。今回も大半をセルフ・プロデュースで仕上げつつ、大阪のENDRUNや、KID FRESINOとのタッグ作で名を売ったAru-2、さらに昨年も“Shadow”でコラボしたSTUTSといった外部プロデューサーのトラックも採用されている。オープニングの“BABE”からあの鋼田テフロンをシンガーとして起用し、STUTS製の“ORANGE”には同じ川崎の先達STICKY(SCARS)をフィーチャー、さらにはDOWN NORTH CAMPの仙人掌に加えて紅一点のEmi Meyerを歌とピアノで招いた“MIDNIGHT BLU”もある。他にも5lackやYOUNG JUJUが名を連ねているが、コラボ面で最大の目玉となるのはFla$hBackS名義で送るスロウバック・ソウルな“2024”だろう。すでにFEBBの新作も噂だが、今年は待ち望んだ展開が実現するかもしれない。
JJJの関わった作品を一部紹介。