Page 2 / 3 1ページ目から読む

ドアーズの『London Fog 1966』と並べて聴きたい作品たち

THE DOORS The Doors Elektra(1967)

とても独創的なサイケ・サウンドに耳を奪われるこのデビュー作の印象も、『London Fog 1966』を聴いた後ですと少し変わってきます。オープニング曲はリズム&ブルースですし、“Back Door Man”もブルースみたいで、当然ながら彼らもルーツを消化したうえでオリジナルなスタイルに辿り着いたのですね。 *梅屋敷

*試聴はこちら

 

HOLLYWOOD VAMPIRES Hollywood Vampires ユニバーサル(2015)

60年代後半にサンセット・ストリップのバーでつるんでいたロッカーたちの呼称を掲げる、アリス・クーパーを中心としたスーパー・バンドの作品よ。当時の飲み仲間だったジムへ贈るドアーズのメドレーに、本家からロビー・クリーガー(ギター)が参加しているのも感慨深いわね。 *アンジン

 

BLOSSOMS Blossoms Virgin EMI(2016)

昨年の英国ロック界を盛り上げたこの5人は、〈ドアーズmeetsストーン・ローゼス〉な音をめざしているんだって~。指揮官のジェイムズ・スケリーコーラル)もドアーズ愛好家だしね~。そういえばテンプルズにも西海岸サイケの影響を感じるし、近年のドアーズ・フォロワーってUSよりもUKに多い気がします~。 *逗子

 

IGGY POP Post Pop Depression Caroline/Hostess(2016)

もともとドラマーだったイギーさんがヴォーカリストへの転身を決意したのは、ジムさんの歌唱に衝撃を受けたから……というのは有名な話ですわね。この最新作ではドアーズ信者のジョシュ・オムさんと共に知性溢れるロックンロールを披露。ここにジムさんの魂を感じたのは私だけでしょうか。 *梅屋敷

 

THE ROLLING STONES Blue & Lonesome Polydor/ユニバーサル(2016)

2010年代半ばにこれほどストレートなブルース集をこの人たちが作り上げるなんて、嬉しいサプライズよね。『London Fog 1966』を聴くにつけ、もしジムが存命でバンドが存続していたら、ドアーズもまたみずからのルーツにしっかりと向き合った作品を出していたように思えてならないわ。 *アンジン