〈太陽〉をテーマにWATARUが選んだプレイリスト
〈太陽〉から連想する楽曲をWATARUに5つ挙げてもらったので紹介しましょう。そこから彼のルーツが見えてくるかも!? まずはジャマイカの老舗バンド、インナー・サークルの“Sweat(A La La La La)”(93年)。UB40やビッグ・マウンテンらレゲエ・フュージョンが旋風を巻き起こすなか大ヒットし、最近もイジー・ビズがTVCM用にカヴァーした定番ソングです。
「これをよく聴いていたのは中学3年生の頃。日差しの強いなか、友達とバスケしていた時の様子が浮かびますね」。
続いてのエレファント・マン“Pon De River, Pon De Bank”(2002年)も、〈Sweat〉と同じ時期にハマッていたとか。エリーが世界進出するきっかけとなったナンバーであり、ミッシー・エリオットもマライア・キャリーも彼に客演オファーするなど、同曲の成功と前後してUSメインストリームはダンスホール色に染まっていくことに。
「こういうノリのズンドコしたダンスホールはいまも大好きなんです。あとはショーン・ポール!」。
シングジェイ的なWATARUの歌唱スタイルは、学生時代に聴いていたこれらの音楽が強く影響している模様。お次のシャギー“Angel”(2000年)も然りです。
「中2の夏にサマー・スクールでLAへ行ったんです。その時に友達と部屋でエミネムやシャギーを聴きまくってました。スケボーで遊んだりしたことを思い出すんですよ」。
そこから時間を進め、4曲目は「ハワイにいた時にラジオでずっと流れてた」フロウ・ライダーによる、口笛交じりの爽やかなエレクトロ・ホップ“Whistle”(2012年)。余談ですが、同ナンバーを収めたアルバム『Wild Ones』からはアヴィーチー使いの“Good Feeling”も話題を呼びましたよね。
「めっちゃアガる曲。手が勝手に動いちゃいます。太陽が似合うパーティー・チューンですね」。
ラストは、火照った身体をパッセンジャーの“Let Her Go”(2012年)でクールダウン。2000年代半ばから地道な活動を続けてきたネオ・フォーク歌手の出世曲です。
「これもハワイで過ごした23~24歳の頃を思い出す曲。夕日が沈む時間によく流れていました。うまく行かない日々のなか、苦しかったけど、あの頃をよく乗り越え、自分の夢に向かって突き進んだな、なんて感じます」。 *bounce編集部
文中に登場した楽曲が収録されたアルバム。