今月の素敵音楽 from2Dao and more!

フレンズたちにまた会える2作品が登場だよ!

VARIOUS ARTISTS Japari Cafe ビクター(2017)

立山秋航 けものフレンズ ビクター(2017)

 擬人化したけものたちのほのぼのライフを軸に、謎めいた物語で視聴者を惹き込んで一大ブームを起こした「けものフレンズ」。そのキャラソン&ドラマCD『Japari Cafe』とサントラまでもが、オリコン週間チャートの1位、2位を独占というすごーいことに! 前者には、話題の主題歌“ようこそジャパリパークへ”の新ヴァージョンに加え、中心キャラ9人が賑やかに掛け合うパレード曲、emon(Tes.)製のテクノ・ポップなど、フレンズたちの無邪気な純真さに癒される新曲を収録。立山秋航が手掛けたサントラも作品性にマッチした大らかな楽曲が多く、随所で聴けるアフリカンな打楽器の音色にサバンナ地方の息吹を感じたり。両作品とも肩の力を抜いて楽しめる、ゆるっとピースフルな雰囲気が魅力でしょう。 *北野

 

高品質の劇中バンド関連作が今月も続々!

 福山リョウコの少女漫画を原作とする「覆面系ノイズ」。歌が好きな主人公のニノ(CV:早見沙織)と幼少時から曲作りをしているユズ、変名で作曲家として活動中のモモという高校1年の3人が中心の〈音楽×片恋〉ストーリーで人気の同作だが、今回のアニメ化を期に現実のものとなった劇中バンドの楽曲も話題に。6月も3作品が連続で登場する。

SILENT BLACK KITTY FALLING SILENT ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(2017)

 まずはニノとユズが所属するin NO hurry to shout;のライヴァルで、モモがベースを担うSILENT BLACK KITTYの初シングル“FALLING SILENT”。メロディアスなリフの応酬で疾走する表題曲と、次々と展開するポスト・ロック風の“IMITATION DOLL”の作曲はBilly(TRUSTRICK)。高垣彩陽がCVを務めるリオウも安定の歌の上手さだ。

 

in NO hurry to shout; ノイズ ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(2017)

 お次は、in NO hurry to shout;の新シングル“ノイズ”。これまで同様NARASAKIが作曲を手掛けたタイトル曲は、陰影あるツイン・ギターがダイナミックにドライヴするオルタナ・チューン。ニノの青くささくれ立った歌唱もイイ。また、2曲目の“ステイ”は90sパワー・ポップを想起させるミディアム。toddleファンあたりにオススメだ。

 

SADESPER RECORD 覆面系ノイズ ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(2017)

 最後には、NARASAKIとWATCHMAN=Sadesper Recordが手掛けたサントラも。こちらは室内楽風の優美なトラックがほとんどを占める2枚組/全57曲で、ユズ制作のピアノ曲にニノが声を合わせた“エチュード”も聴くことができる。 *土田

 

elfin' Luna†Requiem~月虹の宴~ EXIT TUNES(2017)

オスカー所属の美声トリオによる2年ぶりのシングル。ゲーム「ヴァンパイア†ブラッド」のイメージ・ソングとなる表題曲は、164とRyu☆の提供によるガチなゴス・メタルで、これまでの純白なイメージを覆す野心的なナンバーに。エモいハーモニー・ロック“BE FREE”、ケータイの着信音を技アリ的に用いたウブ恋パンク“プリーズ!”と、カップリングも充実! *北野

 

春奈るな LUNARIUM SACRA MUSIC(2017)

みずから作詞を担当した“ステラブリーズ”、KOTOKOとのコラボで力強い歌を披露した“SxW -soul world-”をはじめ、数々のアニメ/ゲームのタイアップ曲を含む3作目。初出の楽曲も多彩で、挑発的な声音で翻弄するソリッドなロック・チューンや色っぽいダンス・ポップ、丁寧な歌唱を貫くバラードなど、持ち前のガーリーな個性からより表現力を広げた彼女に会えますよ。 *土田

 

TO-MAS SOUNDSIGHT FLUORESCENT FOREST Imagination Wondersound ランティス(2017)

ミト、松井洋平、伊藤真澄による噂のトリオが「アリスと蔵六」の劇伴を担当。ポスト・クラシカル、トイ・ポップ、エレクトロニカ、スウィング・ジャズ……と音の方向性は流石のヴァリエーションで、コーラスとしてChimaも参加。コミカル~シリアスなものまで、タイトル通りにイマジナティヴでワンダーな音世界が広がっています。 *土田